ぶたぶた
もしもぬいぐるみが目の前をトコトコと歩いていたりしたら、貴方はどうします?(笑) 小さい頃なら、何の疑いもなしに一緒に遊んだりするでしょうが、大きくなるとそうもいかないですよね。 多分、自分の目が正常であるか、などと少し考え込んだりすると思います。 またはこれがぬいぐるみに見えているのは自分だけなのだろうか、なんて疑心暗鬼に陥ったり。 今回はそんな(ってどんなだ?)作品を紹介させていただきます(^^; 題名はその名もズバリ「ぶたぶた」。 作者は矢崎存美さんです。 では作品紹介の前に少し駄文を・・・。 ちょっと考えてみてください。 大きな耳の生えた濃いピンク色をして、バレーボールみたいなもの、これって何でしょうか? 答はかわいいぶたのぬいぐるみです。 これはそれなりに普通ですね♪ それじゃそのぬいぐるみが日常生活の中で、とととと……と階段を駆け下りたり、つぶらな黒の点目と大きな耳を使って表情豊かにお話をする。 これはどうでしょうか? やっぱり普通じゃないです? でも彼は実際そのとおりの 姓は山崎、名はぶたぶた。 山崎ぶたぶた、彼がこの連作集の主役です。 引き続き作品の紹介に移りますね。 ベビーシッター、おもちゃ屋の店員、タクシーの運転手、フランス料理店のシェフ、無職のおじさん(おじさん?)、サラリーマン・・・ 彼は短編毎にそれぞれ違う姿で現われてきます。 そして登場する人物(こちらは間違いなく人間です・笑)とぶたぶたとの心温まる、それでいて時折思わず爆笑してしまう、「ぶたぶた」はそんなお話が集まってできています。 勿論、ぶたぶたに対する人の反応は大体同じで、ほとんどみんなが始めに「何だっ!?これは!」ってな感じの反応を返します。 しかしとってもかわいい上に、行う仕事がきわめて優秀なので、そんなことは大した問題にはならないのです(本当か?) 何と言っても牛乳を飲んだり、子供の身体を洗ってあげたり(濡れて大丈夫なの、という疑問は置いといて)、ソーイングセットを器用に使って自分で自分の修繕をしたりするんですから!(根拠になってない・笑) 「ぶたぶた」は廣済堂出版よりハードカバーで、そして徳間デュアル文庫からは文庫で出版されています。 続編として「ぶたぶたの休日」、「刑事ぶたぶた」というのもあって両方とも同じ徳間デュアル文庫において出版されました。 この2作もホント面白いですね〜。 あぁ、ますますぶたぶたにハマってしまってます(^^; さらには「刑事ぶたぶた」のあとがきに「では、また次のぶたぶたで−」とあり、完全にシリーズ化される模様です(嬉) 「ぶたぶたが欲しい!」 この作品を読了した方はすべからくこう思うはずです。 そういう情動とはまず無関係な私ですらそう思ってしまったのですからね♪ 貴方もこの世界に足を踏み入れてみませんか? 面白いことは私が保障しますよ(極めてあてにならないけど)。 少なくとも衝動で本紹介を一つ書く、くらいには面白いはずです(爆) 最後に一つ忠告を(前にもやったな・・・) この本を電車の中などで読むのは危険です(あとがきにまで「ちょっと注意が必要」なんて書かれたりしてるし)。 私は「ぶたぶた」も「ぶたぶたの休日」も飛行機と電車の中で読んだのですが、思いっきり怪しい人になってました(そりゃ静かにしている中で一人だけ口元抑えながら、時々笑い声を噛み殺したり、ゲホゲホやってたら怪しいよな・苦笑) そこら辺にもどうぞ留意して読まれると宜しいかと思われます(^^; 強者(つわもの)の方なら、読書中に何回心の中でツッコミを入れたか、なんて数えてみるといいかも(爆)
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